我々は現実の退屈で窮屈な世界から逃避するかのよう動画に夢中
動画とはなんでしょう。なぜ我々には絵が動いて見えるのでしょう。子どもたちに説明するとき困ったことが有ります。
元々動画とは映画の歴史なのですが、すでに100年以上前に発明されていました。19世紀後半に動かない写真をどうしても動かしてあたかも現実であるかのように見せたい。
そう思い立ったアメリカの発明王、エジソンがキネトスコープというもを発明。これは簡単にいうとパラパラ漫画である。
そうなんです、我々が今見ているテレビも映画もyoutubeもすべて原理は同じパラパラ漫画なのである。映画なら一秒間に24枚、youtubeやテレビなら一秒間に30枚の絵をパラパラさせているだけなのです。
これが我々の目には動画として見えるのです。
しかしこの簡単な原理だからこそ編集やトリックが容易なのです。現実の世界はバラバラに分解することが出来ませんが一度収録した映像なら30枚の絵を簡単に分解出来るので、あり得ない現実を創りだすことが可能。
例えば30枚の絵の順番を入れ替えるだけでも不思議な世界になるし、その絵に現実の世界では浮いていなかったUFOを描くことでSF作品にもなる。
こういう非現実を可能にするのが動画の魅力なのです。我々は現実の退屈で窮屈な世界から逃避するかのよう動画に夢中になるのです。